~子どもの健康と将来を考える~ 「小児の包茎」

2014-01-30 01:41:29

子どもを持つ母親の一番の心配事は、自分の子が正常に成長しているか?という一点です。

特に男の子のペニスに関しては知識も少なく、不安に感じている母親も多い事と思われます。男の子のペニスは出生時には包皮に覆われており、通常は成長にともない自然と亀頭が露出し、包皮の翻転が可能となってきます。だから赤ちゃんの時に剥けていなくても心配は要りません。

■こんな症状に注意
しかしながら、おしっこの時に包皮が風船のように膨らみ出にくい場合や、亀頭包皮炎といってペニスが赤く腫れて痛い状態を繰り返す子供は改善する必要があります。亀頭部を清潔に保っていないと細菌が侵入し、炎症します。炎症を頻回に繰り返すと包皮と亀頭が癒着(くっ付いてしまう)し、ますます包皮が剥けない状態になってしまいます。

■包茎の正しい対処法
赤ん坊の時から入浴時の皮膚が柔らかい時に徐々に翻転を試みることが大切です。焦らず包皮の翻転を試みていれば、数ヶ月で亀頭部を完全に露出できます。

ただし、包皮が十分に伸びていない状況で無理やりに剥くと、嵌頓包茎(かんとんほうけい)を引き起こします。嵌頓包茎とは包皮が狭いために陰茎を絞めつけ循環障害を起こしている状態のこと。放置すると包皮が水脹れし、最悪緊急の手術が必要になります。

■子どもの未来のために
成人になっての包茎は精神的にコンプレックスの原因となるだけではなく、陰茎がんのリスクも高めます。可能ならば赤ん坊の段階で包皮を翻転し、格好いいペニスを作ってあげてください。翻転が困難な場合は、ステロイド軟膏を使用する事も一手と考えます。

一度、泌尿器科医にご相談下さい。お子さまの健康と明るい未来に向けて、全力でサポートいたします。

マイタウン奈良掲載コラム